訪問看護


<業務内容>

定期的に契約された個人又は、家族の所に訪問をさせて頂き、体調の確認や生活上の悩み事。服薬の確認、服薬の必要性の説明、整理・整頓。障害についての相談など医療上の相談はもちろん、生活の中で発生する人間関係の相談事。食生活、経済的な相談事。食料品、日用品等の買い出し等々、生活に関わる事を含めて一緒に考え対応しています。
最近では、過疎、山間地ゆえの交通機関の問題に加えて、高齢化による移動の大変さ、億劫さに対応するために受診時の送迎サービスも開始しました。
大子町は、高齢化率が全国でも高く、精神科のみならず、内科的疾患、特に慢性疾患、成人病を持ちながら生活している高齢者が増えています。身体の不安から複数の病院を受診して、複数の服薬をしてしまうので、その対応も増えて来ました。薬局、行政や福祉施設、特にケアマネージャーさんやヘルパーさん達との連携も増えました。
「この大子町で」・・・・・「どう生きるのか?」「活きられるのか?」私も一緒に模索しています。



<当院の訪問看護の歴史と特徴>

私が訪問看護に従事してから15年になります。それまでは白衣をまとい、看護師として病棟に勤務していました。それまで、管理する事が多かった私が、自立(自主性)を促す立場に変わりました。H15年にデイケア「ホロス」を立ち上ると同時に、訪問看護も継続しましたが両立が難しくなり、H19年に訪問看護を独立しました。
しかし、今でも昼食をデイケアのメンバーさん達と一緒に食べています。何と言っても、デイケアを立ち上げた時から関わっているメンバーさん達が、今でも通って来ているからです。また、デイケア「ホロス」での物作りプログラムを通して、一緒に創作活動(ステンドグラス制作)を続けているメンバーさんが居るからです。
昼休みは、毎年開催されているアートフェスタに向けて、歌の創作や練習、そして、ステンドグラスを作る共通の創作活動の場になっています。
その中で日常の話題から、生活上の相談事があり、服薬管理の大変さを実感し、独自の服薬ボックス、「藤田式2週間服薬ボックス」を開発しました。今では、ヘルパーさん達にも見守り協力を得て、関わっている人達で服薬を見守る事ができるようになりました。


「藤田式2週間服薬管理ボックス」使用例
高齢化、多重受診、多職種の関わりの中でいかに服薬管理が正しくできるかを利用者さん達の感想を聞きながら一緒に考え、誰が見ても分かるようにと自作の「藤田式2週間服薬管理ボックス」を開発しました。
お金をかけず箱のリサイクルを兼ねて「物」を「再生」させる事に「こだわり」を持っています。なんと私の「手作り」で「無料」です。皆さんに大切に使い込んで頂いています!



<研修等について>

訪問看護に限らず、各種研修へは自由に参加できます。自分でスケジュールを管理できますので、各種研修会には調整が可能です。また、法人としても勉強会、研修会へは積極的に支援・協力をしていただいています。
近年、大子町は筑波大学と連携し毎年、医学生の地域医療研修が行われています。訪問看護では、その中から何名と一緒に、実際にご家庭を訪問し「地域医療の現状」を研修していただいています。



<月間予定>

毎月の「訪問予定」を計画してケース毎、訪問の内容毎、又、大子町は当院を中心に半径車で60分の移動距離がある為、効率を考えた移動の為にも、スケジュール管理を意識しています。緊急時には、変則的に柔軟な対応を考慮しています。
また、対人関係が苦手なケースについては、少数グループでのカラオケ等、ニーズに合わせて毎月1回は、イベントも実施しています。
各個人の希望に添えるよう本人と一緒に大子町主催のイベントに参加したり、訪問時に練習したりして、人生をいかに楽しみながら障害と付き合っていくか考えながら寄り添っています。



<訪問看護の実績>

1ヵ月平均 100~110件(複数、短時間、含む)
Ns、藤田 勝浩:受け持ち:約30ケース
1ヵ月の走行距離:1,580㎞


 


<今までにやって来た関わり!続けている事!などケース紹介>

*袋田病院アートフェスタ!
大好きな歌、特に作詞をされている方に寄り添い、文脈を一緒に整理するDCスタッフと協力し、私が曲を付けて本人が確認にて毎年一曲、持ち歌を増やしています。
現在5曲が出来上がりました。今年の新曲は「奥久慈慕情」です。練習はデイケア参加時の昼休みに行い、毎年のアートフェスタで発表しています。私がギターで伴奏します。歌について語り合う時は、とっても紳士になってくれます。

*大子町イベント「みんなの・まいん」!
「歌」と「マラソン」が大好きだったAさんが、体調不良から、走る事を諦めて歌に集中して、ステージで歌を披露しています。その伴奏をギターで私がしています。一緒に参加する事で、本人は、緊張が和らいでいると言っていました。
ステージパフォーマンスは、お互いの自己表現にもなっています。練習は主に訪問の時に行います。半分は相談、半分が歌の練習です。
今までに発表した曲目 「影を慕いて」「兄弟船」「追憶」「ふれあい」「おまえとふたり」など。現在練習曲「悲しい酒」「heart in heart」



*デイケア「ホロス」でのステンドグラス制作
毎月、専門家の先生が来所して指導をしていただいています。月一回はプログラムに時間を割いて参加しています。他は昼休みや自分の時間に制作しました。“使われなくなったガラス”の破片を、もう一度「蘇らせる事」に「拘り」を持っています。
いろいろな組み合わせが、なかなか思う様に行かない人生みたいで、また、様々なガラスとの出会いが、その時々にあって、上手く行く時もそうでない時も、全てが作品です。私のストレス対策になっています。毎年秋には、大子町芸術祭があり、今年もそれに向けて準備しています。


今年も芸術祭に向けて一緒に制作しています。


*月に一度のイベント!カラオケ!
デイケアが休みの土曜日を利用して行っています。タバコが大好きで最高一日3箱吸ってしまう方が、この時間はほとんど吸いません!
今まで「集団でも大丈夫です」と言い張っていた方が、「5人くらいが限界です!」と 認めてくれました。



*その他ケースの紹介: ご両親を看取り、何回も起こした交通事故の後遺症から右足の麻痺が起こり、現在リハビリを続けながら自宅でヘルパーを利用して単身生活をしているYさん62歳男性です。
生前は喧嘩ばかりしていた父親の大切にしていた庭の植木を管理し、先祖の昔ながらの墓を守り、自宅の周囲の草刈りを心配しています。シルバー人材センターの協力、地域の区長さんの協力、内科で通院しているクリニックの先生やスタッフに見守られて、日々リハビリ施設でリハビリに励んでいます。
初回の当院への入院が納得いかない事で、亡くなられた理事長へ不満を怒鳴るほどでしたが、週2回の訪問看護と臨時的な訪問と、定期的な外来受診で、人間関係と被害的考え方の歪みや独特の思い込みを修正することができ、現在の院長に心を開くことがで、日々の生活の不安や対人関係の苛立ちを軽減することできました。
いろいろな人との関わりを通して信じることと、冷静に話せれば思いが通じることを学び、そのため感情のコントロールを上手にする目的で、服薬管理を正しく理解していただき、安定できればより思うような生活が出来きてその事で更に喜びを得が得られ、「正しく服薬することで正しく減量」することが数年かけてできて、より体が軽くなりより動けるようになり、やっと「悪循環」から抜け出すことができました。
今でもイベントがあると不安定になりますが、すぐに相談してくれるので、大きな歪みにならず、生活しています。
つくづく、「人はみな一人では生きて行けないものだから・・・・・。」と言う「ふれあい」のフレーズが心に響きます。



<スタッフ紹介>

訪問看護専属看護師 藤田 勝浩

1960年生まれ。袋田病院が開院した翌年の昭和53年4月に入職しました。あれから40年!
病棟からデイケアそして訪問看護と移ってきました。この間、精神科病院の変遷とともに今に至っています。
訪問看護に携わるようになって感じることは、いかに地域との関係が大切であるかと言う事です。地域の中で生活する方々を、地域に関係する人たちと連携しながらお互いに「安心・安全な社会」を維持することの「大変さ」と「大切さ」を強く感じています。
看護師としての責任に加えて、地域との連携の窓口になれるように、自分自身が地域に入って行くことの必要性を感じ、今は地域の役員とか、学校の役員など、なるべく自分が出来る事には、協力をしています。一方で自分の自己表現として、長年ビックバンドでお世話になって来た先輩と「チンドン屋」を始め、施設のボランティアをしたり、「ギター4人のアンサンブルメンバー」に入ったりしています。
アマチュア無線では、JL1YJL大子アマチュア無線クラブの代表として4年目になります。今年も「常陸の国よさこい祭り」のボランティア活動をします。また、大子警察署との「非常災害通信訓練」「大子町防災訓練」などにも参加しています。大子中学校PTA会長は2年目になりました。その他、大子町青少年相談員連絡協議会監事。大子地区青少年育成町民会議監事。大子地区防犯協会大子支部員。なども担っています。


<お問い合わせ先>
eメール sodan@fukuroda-hp.jp
担当 中村