MINA AMIGO

医療法人として「畜産農家」として登記することが出来ました。

昭和52年に袋田病院を開院し、ほぼ同じ時期から病院の裏山で子牛を飼い始めて42年、医療法人でありながらも大子町や地域の方々のご理解、ご支援のもと

私たちは農業に携わり、利用者さんのリハビリテーションや社会的自立、就労とこの大子町の畜産業を行って来ましたが、医療法人であるために畜産農家として活動することに制限がありました。

しかし今日的な農業施策の流れの中で、政府では「農福連携推進協議会」が立ち上がり、各省庁横断的に〝農業と福祉〟を連携させて日本の農業を推進して行く時代となり、農林水産省においても、農福連携(ノウフク)を担当する部署が立ち上がり、農林水産省の国の施策の大元を作っている皆様とお仕事をご一緒させていただく機会をいただき、ノウフク連携を推進する上での課題や問題点についてお話させていただく機会も頂いてきました。

そんな中で担当課の皆様にご理解を賜り、省内調整および各県への周知、特に茨城県の畜産課、医療法人担当課との調整も行っていただき、晴れて医療法人の〝定款〟に「生産した肉用子牛を肉用牛経営を行う者に譲り渡す等の牧場運営を通して、就労に必要な知識及び能力の向上を図る」という文言を書き加えることが出来るようになったため、令和2年11月12日より、正式に〝医療法人〟として畜産業を営む法人として事業内容を登記することが出来ました。

多分、この文章を書いていてこの内容の凄さを共有してもらえる方は、少ないと思いますが、私たちにとっては42年越しの悲願でありました。

今後は、畜産農家と認定されることにより、福祉施策だけでなく、農業施策も幅広く活用させていただくことができるため、我々ができる事業の幅も広がっていくこととなります。

人口減少時代による農業の担い手不足、過疎高齢化の町における活動ではありますが、農福(ノウフク)連携推進法人として、大子町および日本の農業に貢献していきたいと考えます。

農林水産省の皆様、茨城県畜産課の皆様、医療政策課の皆様、茨城県畜産協会、JA常陸畜産担当の皆様、この記事が皆様のもとに届くかわかりませんが、あらためてこの場をお借りして感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

そして関係各所の皆様におかれましては、これまで同様にご理解、ご支援のほど賜れましたらありがたく存じます。よろしくお願い申し上げます。

 

アミーゴ荘、MINA AMIGO   施設長   小林 誠