ごあいさつ

当院は田舎の小さな精神科病院です。現在の患者数や私たちが理想とする医療内容の質を考えれば、精神科医も看護スタッフの数も不充分であることは否めません。

そもそも精神科医の数は絶対数としても少なく、さらに昨今の精神科医療に対するニーズの増大から相対的にも不足しており、都市部や一部の病院は別としても、当院のような地理的条件において不利な病院ではいっそうその確保は困難になっています。看護スタッフの確保も同様の状況です。加えて医療費の抑制傾向が強まるなかで経営環境も日増しに厳しくなってきています。

しかし、このような厳しい状況下ではあっても、私たちは志高くいたいと思います。今ほど精神障害者の社会復帰や社会参加が謳われていなかった時代から、当法人では地域とのつながりを大切にしながら、並外れた情熱と独創性によってユニークな試みをいくつも行っていました。地場産業である常陸牛の繁殖・肥育を通じてリハビリテーションを行う「アミーゴ牧場」を創設し、そこに当時はまだ珍しかった「アミーゴ荘」という生活訓練施設を併設したことは未だに色褪せないばかりか、今後も過疎化が進むこの地域で障害をもった方々が地域社会に創造的参画を果たしていくうえで更なる可能性を秘めていると考えています。
 
これから私は、当法人が目指し残してくれたものを、職員と共にさらに発展させていきます。そして、この地域で精神科医療及び福祉を必要とされる方々やそのご家族に、遠くから私たちを頼りに来られる方々に、少しでもお力になれるよう、これまで以上に研鑽し努力を続けて行きたいと考えています。足らないものは創意工夫していくことにしましょう。経営も大切ですが「経営に堕する」ことなく本質をいつも見据えていたいと思います。そして都会の大病院では決してできない、この小さな田舎の病院であればこそ可能な、地域社会に根ざし地域社会の創生に寄与できる「小さくともきらりと輝く病院」を目指して参ります。

院長  的場 政樹




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